Q  紙は100パーセント古紙では作れないのですか?
紙の種類によって、作れる紙もあれば、作れない紙もあります。
特に強度を必要としない紙、紙粉の発生にこだわらない紙は作れます。
 
紙の原料はパルプですが、これは繊維の固まりのような物です。
古紙も、それを原料として新しい紙を作るとき、水と色々な薬品を使って溶かし、繊維分を取り出しているのです。
セルロースといわれる紙の母体である繊維は、植物の繊維ですので、溶かしたり乾燥させたりを繰り返すたびに千切れたり、弱くなったりします。
特に我が国では、昔から紙のリサイクルは当然のごとく行われてきましたので、我が国で発生する古紙は、リサイクルが繰り返された繊維を持った紙ばかりです。
そこで、新しい紙を作るとき、そこに丈夫な、長い繊維を持ったバージンパルプを混ぜる事によって、強い紙を作る事が出来るのです。
それにしても、潔癖な感性を持った国民性の我が国において、古紙の利用率が全体として60パーセント以上にも上り、しかも消費者が納得する紙を製造する技術は、世界一であると自負しても良いでしょう。
 
ドイツでは、1980年代に厳格なリサイクル法を施行し、古紙の回収、再生ともに飛躍的な伸びを見せていますが、そこで製造されるトイレットペーパーは 「 ねずみ色 」 が、当然のように考えられています。
おそらく我が国では、誰も買ってくれない商品でしょうね。
 
本当に 「 環境 」 を考えた場合、これが本当の姿なのかも知れませんが・・
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