お勉強  なぜ大阪に工場を作ったんですか?
 理由があればおしえてください!!
理由というほどのものはないのですが、先代の社長がこの仕事を始めたとき、大阪に住んでいたんですよ。

私たちの会社は、工場ではないのです。
古紙や金属類をリサイクルするために、そこで精密な分別をする場所はありますが、それらを原料に新しい製品を作るわけではないので、製造機械などは置いていません。
リサイクルの仕事と言うのは、今はどんな仕事もそうなのですが、一つの会社ですべてができるわけではありません。
リサイクルのしくみ
リサイクルの仕事をおおまかに説明しますと、まず工場で作られた製品がみなさんの近くのお店に配られ、それをみなさんは買って使いますね。
使って古くなった製品は、そのまま各ご家庭に残ってしまうわけですが、リサイクルの仕事では、まずそれを集めなおさなければなりません。
そしてその集めた古い製品が、また新しい製品を作るための原料として製造工場に送られて、新しい製品に生まれ変わるのです。
そしてそれがまた全国のお店に配られて、またみなさんが買って使う・・・
それを繰り返すのが、リサイクルです。

工場で生産された製品は、ほぼ自動化されて、機械で包装され段ボール箱に詰められて全国のお店に配達されるので、簡単に配れるのですが、それをみなさんが買って、バラバラに各ご家庭や会社で使って古くなったものをひとつずつ集める仕事は大変です。
私たちの会社は、そんな仕事をしています。

先代の社長は女性です。
先代の社長は最初はふつうの主婦でしたが、あるときご主人が仕事中の事故で怪我をしてしまいました。
ご主人は入院して手術をしたのですが、なかなか治らず、足が不自由になった上に長い間入院しなければならなくなってしまいました。
先代社長 ご主人が仕事ができないので、生活を守るためには主婦であった先代社長が働かなければならなくなったのですが、その当時、小さな子どもが二人いて、その上ご主人の介護もしなければなりません。
ふつうの会社勤めでは、それらをしながら勤めることはできず、自分で、このリサイクルの商売を始めたのです。
最初は小さなトラックを一台買って、各ご家庭を回って、使って古くなった紙類をお金を出して買い集めていました。
そうして集めた古紙を製紙メーカーに紙の原料として売ってお金をいただくのです。
お金を出して買い集めた古紙を製紙メーカーに、もう少し高い値段で売る。 その差額が利益になるわけですね。
この仕事なら、小さな子どもをトラックの助手席に乗せて一緒に仕事に行くことができますし、時間が自由に使えるので、ご主人の介護をするのにも都合が良かったのです。
しかもトラック一台を買うだけですみますから、最初にそれほどお金もかかりません。
そうしてはじめたリサイクルの仕事なのですが、先代社長は二人の子どもたちを育てながら、またご主人の介護をしながら、一生懸命働きましたので、会社も少しずつ大きくなってきました。
最初のご質問の答えにも関係しますが、大阪は大都会で人口も多いですから、古紙も大量に集めやすいということも、わたしたちの会社には幸運でしたね。

今、わたしたちの会社は、みんなで先代社長の一生懸命を見習って、日々の仕事をしています。
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