品種は数十種
製紙メーカーには、大きく分けて 「 洋紙 ( 新聞用紙・印刷用紙など ) メーカー 」 「 板紙 ( 段ボール用紙・厚紙など )メーカー 」 「 家庭紙 ( ティッシュ・トイレットペーパー・その他の衛生用紙 ) メーカー 」 があります。
それぞれどんな紙を作っているのかは読んだ通りなのですが、それぞれのメーカーで原料として使う古紙が違います。
例えば 「 古新聞 」 は、ほとんどが洋紙メーカーに出荷されます。「 古雑誌・段ポール 」 は、ほとんどが板紙メーカーに出荷されます。「 雑誌 」 の中でも 「 残本 」 と呼ばれる、消費者に渡っていない売れ残りの雑誌は、その多くを洋紙メーカーが使用します。
家庭紙メーカーでは、印刷用紙の印刷ミスや試し刷り、パンフレット・牛乳パックなどが多く使われます。
しかし、どのメーカーが古紙を原料として使う場合であっても、単品で使う例はまれです。
製紙メーカーは、それぞれのメーカー独自に、バージンパルプ ( 木から作った新しいパルプ ) を含む様々な種類の原料を混ぜ、様々な工夫をこらし、品質の良い製品を作ろうとしています。
だからこそ、その原料である古紙の品質は、常に一定以上の水準を確保しなければなりません。
また、それらの原料を需要に応じて、安定的に供給することも大切です。
主な古紙の品種
大まかな分類 品目名 説明
新聞 新聞 家庭などから出る古新聞
残紙
( ざんし )
新聞配達所などに残った、配達されなかった新聞
ダンボール 段ボール 家庭や工場などから出る、一度使われた箱など
新段
( しんだん )
製箱工場などから出る、箱にするために切り抜いた残り部分など
白 ( しろ ) 上白
( じょうはく )
バージンパルプ100%の無印刷の白い紙
ノートなどを製造する工場から出る、余分を切り落とした紙などが多い。
罫白
( けいはく )
印刷専門用語で 「 トンボ 」( 切り落とす目印の細い線 ) などだけが小さく印刷されただけの紙。 印刷工場などから出る。
中白
( ちゅうはく )
原料に古紙が使われている白い紙。
上質紙 一品摸造
( いっぴんもぞう )
バージンパルプ100%の白い紙で、黒インクでの印刷のみのもの。
摸造
( もぞう )
一品模造よりも若干品質の劣るもの。
一品ケント
( いっぴんけんと )
バージンパルプ100%の白い紙で、色つきインクで印刷されたもの
ケント
( けんと )
一品ケントよりも若干品質の劣るもの
色上
( いろじょう )
ケントよりも若干品質の劣るもの
CCR
( シーシーアール )
ノーカーボン紙
ミルクパック 牛乳パック
その他多品種あり  
裾物
( すそもの )
地券
( ちけん )
原料に古紙が混入していて、破ると断面がグレーの厚紙。 お菓子の箱などに使われている。
雑誌
( ざっし )
古雑誌だけでなく、糊などで製本された本類。 その他、最下級の古紙。
上記は主な古紙品種ですが、まだまだ品質によって細分化されます。
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